布団から放つ頭の中

日々のことや趣味などについて書いていきたいです。よろしくお願いします。

読書感想文「ライ麦畑で捕まえて」

お疲れさまです、高橋ヨシオです。


自分は普段本なんて全く読まない人間です。

中学生の頃は山田悠介?でしたっけ?
とにかく「リアル鬼ごっこ」の作者の本しか読まなかったし

高校生の頃も大槻ケンヂの本しか読みませんでした。






こんな風にブログなんてやってるけど
どうしても活字が苦手なんですよ笑


興味を持って読もうとした本もいくつかあるんです。

宮沢賢治銀河鉄道の夜とか。

GOING STEADYの名曲と同じタイトルで
かつ、「夜王子と月の姫」に出てくる
カンパネルラが登場する

といった話を聞いたため、頑張って読んでみようとしたのですが

あっさりと挫折。


いや、言い訳なんですが、
ちゃんと序盤でカンパネルラ達が出てきてくれたら
ちゃんと読めたはずなんですよ。
でも

読めども読めどもカンパネルラもジョパンニも出てきません。



後々聞いたら
僕の買った本は「銀河鉄道の夜」という
短編小説集みたいなもので
その中の一つのお話が、

例のジョパンニやカンパネルラが出てくる
銀河鉄道の夜、なのであり、

僕が読んでいたのは、銀河鉄道の夜ではなくて、別のお話だったらしいです。



紛らわしいことしてんじゃねえよバカ。








さて、宮沢賢治大先生に理不尽な怒りと暴言をぶつけておきながら
こんな話の展開のしかたをするのもなんなんですが

つい先日、
山田悠介でも、大槻ケンヂでもない人の小説を読み終わりました。


その小説が、かの有名な
ライ麦畑で捕まえて」でございます。



なんか「名作」と呼ばれるような小説を読んだだけで
ちょっと誇らしいから、少しだけ自慢します。


僕、ライ麦畑で捕まえてを読みました。




名作読んだってことを自慢しちゃう感じが
いかに普段本を読まない人間なのかを物語ってますね笑


でも大学生なんて基本的にそんなものなんですよ笑


読んだ小説をTwitterとかで、
薄っぺらい感想と一緒にツイートして
小説読んでる俺頭いいアピールしたり
この小説読んでる俺センス良いアピールするだけなんですよ、大体笑



ちょっと話はそれてしまうけど
どんな名作小説であろうと
大学生が俺カッケーツイートでその本の名前を挙げるだけで


その本を読む気なくす
俺みたいなひねくれものが沢山いるから
大学生はその辺ちゃんと考えてからツイートすることをお勧めします。








まぁ、そんなことを言いながら
僕も自分の読んだ本を俺カッケーしながらブログに書くわけですがね笑


でも許してください、正直最初は
「名作読んでる俺カッケー」的な感覚で読んでたんですもん笑

そりゃ誰かに自慢したくもなりますよ!!笑




そう、もともとは知り合いに
峯田のブログは、ライ麦畑で捕まえての主人公に向けての手紙のつもりで書いている、という話と

その本にはストラドレーターが出てくる


って話を聞いたことがきっかけで
じゃあちょっと読んでみるか、みたいな感じで読み始めたんですよ笑


ようは、正直この本に興味があったんじゃなくて
これ読んだら、峯田のブログのやベオウルフを、さらに好きになれる気がして
読んだだけなんです笑



でも、途中からどんどん面白くなってきちゃって笑






ネタバレしたら嫌なので、あんまり深くは感想書きませんが

非常に面白かったです。
峯田が好きなのもすごくよく分かったし
もしかしたらオーケンもこういうの好きそうかも笑

ってか、主人公が
普通にオーケンの小説に主人公として登場することもありそうな感じでした!笑






そう、ストーリー自体は
正直個人的に面白いと思うようなストーリーではなかったんですよ笑


というのも、今まで僕がが読んできた本は

名字が佐藤である、ってだけで鬼ごっこに巻き込まれ
捕まったら殺されるお話とか、

ぬいぐるみと合体して敵を倒すお話とか



そう言ったファンタジー的なお話が多くて
また、そう言ったお話が好きなんですよ。




言ってしまえば、小説に関しては
表現の美しさ、なんてものはどうでも良いって思ってるタイプで笑

汚い文章でも、物語が面白ければそれで良いってタイプなんですよ。


だから山田悠介とかも面白い面白いって読めちゃうんだろうね笑



でも、この小説のストーリーは
高校退学になった男の子が地元に戻る
ってだけのお話で

ファンタジーのかけらも無いんですよ、
大雑把に言ってしまうと笑







※今ストーリーをガッツリネタバレさせてしまいましたが

ストーリー知ってても、知らなくても
この小説読む分には何の関係もなく
普通に面白く読めるはずなので

今度読んでみようと思っていた皆様、安心してください。





偉そうに注釈なんて入れたせいで
少し話がそれましたが

そんな個人的に面白いと思わないストーリーでも
なぜだかとても楽しく読めるんですよね。



ってか、先程述べたストーリーは
なんていうか、
とても客観的なストーリーとでも言えば言いのかな?

とにかくそんな感じなんですが


読んでもらえば分かると思うんだけど
この本は主人公がどこに行って
何をするかを楽しむ本じゃないというか、

主人公の気持ちの動きを楽しむ本というか…


読んでくれれば俺の言いたいこと分かってくれると思うんですよ!笑





あと、多分表現も上手いのかな?

なんか、
心の中にずっとあるんだけど、
ソレの名前が分からない、
ソレをうまく説明できない

それを「あ、そうそうそれ!」って言い当てられるシーンが多々あって!


まぁでもそれは単純に俺に
語彙力が無いだけの話か笑



あ、でも「主人公がモロに俺」とか
そういうわけでは無いんですよ、
悲しいことに笑

確かに共感する部分もあるけど
懐かしく思う部分とかも多々あって。

なんか、心から共感だけで読めないのが
少し寂しいです笑


何て言うんだろう、
高校を卒業してしばらくしてから
ロードオブメジャー的な青春パンクを聞くような、

少しそんな気分に似てるかもしれない笑









うーん…
ちょっとチャレンジしてみたけど
やっぱり普段本とか読まない俺の表現力じゃ
本の魅力を上手に伝えられないな笑


でも、本当に
青臭くて懐かしいような美しいような
素敵な小説なのです!!

この記事を読んでも魅力が伝わらないのは
単純に僕の表現力が足りないだけなのです!!

ライ麦畑で捕まえて、は悪くないのです!!笑





それでは最後に、この本を読んで

この本っぽい表現で昨日の出来事と、
それについて思ったことを書いて終わりたいと思います。





加納ってヤツに「ライ麦畑で捕まえて」を読んだ
という話をしたんだ。

そしたら加納のヤツ、すかさずその小説知ってるアピールを始めてさ。

自分は本を沢山読むし知識のあるヤツだって皆に思われたいんだ。


でも、結局この本を読んだわけではないらしくて
「読んでみよう」なんて言うから
僕は「こんなの読むのは時間の無駄だ」って警告してやった。

嘘ついた訳じゃないんだ。ただ

くだらない学校生活に退屈しないような退屈な人間には
きっとこの本の面白さは絶対に分からないんだ。
これは間違いないね。





ってな感じです笑
こんな感想文で、興味持っていただけたら幸いです笑



ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)